農業の師匠と

はじめまして、どんぐり農園代表の眞崎英彦(まさき ひでひこ)と申します。

私が農業をはじめたのは、2013年10月に写真の師匠(大石祐次さん)に師事し、一年間の修行(農業研修)をさせて頂いた時になります。

家庭菜園程度の事しか知らない全くの素人で、吉田町の地縁、血縁もなく、右も左も分からない状態からのスタートでした。

研修期間も含め、9年目になるのですが、これまで続けていられるのも師匠の最初の指導のおかげだと思っています。

この研修期間中で学んだ大切なことは、農業を生業としてやっていく為の心構え、精神的な部分であったと思います。どんぐり農園が大切にしている事はこの時に師匠から学んだ以下の2点です。

  • 段取りを大事にし、仕事に追われてはいけない
  • 自分の事だけではなく、「地域」の事を考える

正直なところ、研修期間中において、技術的な事というのは最低限の事だけしか教わっておらず、自分で経験をしながら覚えていった事の方が多かったと思います。技術的な事というのは、本やインターネットから学ぶ事ができますが、心構え的な事は自分で学ぶことは難しいと思っています。

2014年に独立して以降、自分の技術不足により、様々な失敗をしたり、機械を壊してしまったり、大きな台風が来て作物が全滅したりと困難な局面にぶつかる事が多々ありましたが、何とか今でもこの地に足をつけて、農業を続ける事が出来ています。

最初は妻と二人ではじめた小さな農園ですが、今では2-3人のスタッフにも働いて頂いており、規模の拡大と責任が日増しに大きくなっています。最初の10年は続けるという事で精一杯でしたが、今後10年、農業を生業としていく為には、ただ続けていくだけでは十分ではなく、栽培技術や規模の面において、着実な成長が必要だと思っています。

これからの10年、どんぐり農園は新しい挑戦をし、成長しながらも、地域の農業の発展の為に、尽力していきたいと思っております。


2022年1月1日
どんぐり農園
園長 眞崎英彦
(Andy)